2:無防備な笑顔
まだ陽も高い、休日の午後。
それなのに、俺は服部を組み敷いて、嬌声を上げさせ続けている。
自分でも信じられないほど、とっさに、そして強引に起こしてしまった衝動。
何気なく向けられた、俺に対してだけのその無防備な笑顔が、全ての始まりと行動の言い訳。
『いつも理性的』と言われている俺が、自制も制御も利かず、滾った楔を打ち込みながら、跳ねる服部の身体を抱きしめ続ける。
「いやっ、あぁ・・・っ」
窓の開け放たれたままの、陽の光の降りそそぐ居間でおよぶ行為がイヤなのか、それとも感じすぎてイヤだというのか、甘えが含み強請るようにしか聞こえてこない抵抗の声は、俺にとっての欲望の火付け役でしかない。
目の前に転がるクッションを抱きしめながら、毛足の長いラグの上でのたうつ肢体には、既に俺が刻みつけた、無数の華が散りばめられている。
それらを半分だけ隠すように下肢だけを暴き、背後から全てを抱きしめながら、激しい注挿を繰り返す。
「あぁっ、くどぅ…もう…」
明るい光の下、互いの全てを曝しながらの行為は、服部をいつも以上に感じさせているようで、羞恥に全身を赤く染めながらも、俺と繋がりあったそこが強く収縮を繰り返し煽動している。
「もう、イク…もう」
俺はそれにノセられたような勢いのまま、奥深くを抉るように俺を埋没させた時、一際甘く高い声が服部の口唇から上がった。
直接は触ってもいない服部自身からは、白い欲望の欠片が勢い良く溢れ出し、中へと埋没させていた俺自身を思い切り絞り上げる。
「んっ!」
それは俺をも最後へと導くほどに強烈な刺激だった。
開放感で弛緩している服部の身体が、その刺激で更に俺の腕の中でビクビクと跳ねながら、
熱い中で全てを受け止めてくれる。
互いの荒い息の中、俺は服部の顎を強引に掴んで振り向かせると、口唇を奪うような口付けを与える。
激しかった行為を、再現するかのように。
長い長い時の後、ピチャリと音をさせて口唇が離れると、潤んだ目が俺を真っ直ぐに見据えてくる。
「お前も…こんな時くらい、服…脱げよ」
情事を楽しむオヤジじゃあるまいし…と、笑いながら。
繋がったままの俺が、再び服部の中で勢いを増していた。
耳朶に舌を這わせながら、俺は自分のシャツのボタンに手を掛ける。
「お前は、シャツだけ、着たままでいいぜ。いっそうエロいから」
そんなコトを囁いてやると、ちょっとムッとしたような顔を向けてくる。
「チラリズムってヤツ?」
「男の、ロマンやな」
けれどなにを納得したのかそれだけ言うと、再び笑顔を向けてくる。
そう、俺だけへの笑顔を。
だから、俺はまた火が点いてしまう。
欲望という名の、火が。
そう。
その無防備な笑顔が、俺の欲望に火をつけて。
俺の全てを、思い切り誘うのだ。
END
2007/04/08脱稿
珍しく、平ちゃんイケイケ(笑)な状態です。そりゃぁ、平ちゃんだってオトコノコだもん。ヤリたい時だってありますわよねぇ。
って、この話もADULT編の二人なんで、いい年をしたヤローさまって処です。でも、だから余計モエテマスのよ。そう、大人だから容赦がない(大笑)
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