3:髪をかきあげる仕草

 

何故かは分からないのだが、何故かあいつの仕草に時々ドキリとさせられる。

ここ数年海外生活をしていた所為なのか、イヤミナほどにひとつひとつの動作が決まっている。

グラスを持つ指先。

スマートなエスコート。

何気ない立ち姿に、目の動き。

推理し、思考の海をたゆたっている時の横顔。

そしてそんな中、、無意識に前髪をかきあげる時の仕草。

10年も前の高校生の時だったら、「キザなやっちゃなぁ」で片付けていたことだったのに。

なぜだろう。

つい見とれてしまう時があるのだ。

悔しいことに。

更にはあいつの胸に抱きしめられたまま、そこで目覚めた時の言葉では言いあらわせない、安心感と幸せな気分。

まるでハジメテの時のように、毎回トキメいてしまうほどの暖かい素肌。

楔を打ち込まれ、激しく揺さぶられ続けている時の快楽とはまた違った、あいつの身体の温度。

気付くと、『男』を感じさせられる、その一瞬。

 

ドキドキしながらも素肌の胸に頬をよせて、また眠りにつこう。

今夜も、また。

太陽はまだ、闇の中にいるから。

 

END  

 

2007/03/19脱稿

めちゃめちゃ久しぶりの新×平新作です。
・・・って、いいのかな?平ちゃん独り言(?)話しです。
いちゃいちゃ後にベッドで眠って、ふと目覚めた平ちゃんのオトメな心情(笑)。
でも男って、いくつになっても、夢見るオトメ(ショウジョマンガチック)ですよねぇ?

「創作者さんに50未満のお題」様よりお借りしました。

 

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