ビーチボーイズ
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01
青い空。
白い雲。
ビーチにはボン・キュ・ボンなナイスバディーな姉ちゃんの群れ。
今年の流行りに大感謝のビキニ姿に感動しつつ、その谷間なんぞを盗み見る。
あぁ、男に生まれて良かったと、ヒシヒシと感じるこの瞬間。
などと、荷物番よろしくパラソルの下に座り込んでいると。
「僕たちどこからきたの?この辺の子じゃないでしょ?」
今まさに海から上がってきたばかりで、全身(と言っても当然首から下で、顔は化粧ばっちりね)しっとりと
濡れぼそって居るお姉さん三人組が声を掛けてきた。
「私たち咽渇いちゃったからビーチハウスに行くんだけど、あなたたちも一緒になにか飲みに行かない?
おごるわよ」
女子大生…いやいやOLだな、これは。
上から87・58・93に83・60・90と、94・60・96かな…と、それぞれを分析した所でとんでもない連れが
居るのを思い出し、はっと我に返る。
「綺麗な姉ちゃんらの誘いを断るんはもったいない思うんやけど、今日は俺らも連れがおるねん」
「そうよね。これだけレベル高ければ、彼女くらい連れてるわよね」
「残念やけど、また今度誘ってや」
あっさりとお姉ちゃん達は俺たちを誘うのを諦めると、あと5日ははここに滞在しているから、次回ご一緒
しましょうねと言って去っていったのだった。
そう、今回の俺たち…俺と、横でさっきからうつ伏せ状態で寝ている工藤は「一緒に海に連れて行ってあげる
から、綺麗な私たちに悪い虫がつかないように守るのよ」と言う、自称世界一綺麗な女子高生(自分で言って
て恥ずかしくないんかい!と、思わず突っ込みを入れてしまいそうになった…)園子オジョウサマのお誘いで
南の島にバカンスにやってきたのだった。
メンバーはいつもと代わり映えのしないメンバーの工藤に蘭ちゃん。和葉に園子。少年探偵の元太・光彦・
あゆみちゃんのトリオと保護者で阿笠博士、そして俺。
園子の彼氏の京極真も今回参加するらしいが、まだ海外から帰ってきていないらしい。
おかげで、ちょっと(かなりか?)機嫌の宜しくない園子の攻撃を工藤はかなり喰らって少々ばて気味だ。
今も居ない隙を突いて休んでいる。
といっても、どっちも本気と言うわけではないようで、冗談半分に突っかかってくる園子を蘭ちゃんの手前、
上手くあしらってるって感じだなのだが…。
きっとこれが蘭ちゃんの友達とかでなく、全くの他人だったら、きっと工藤は容赦なくその突っかかって来た
相手を打ちのめすだろう。たとえ冗談だったとしても。
この頃工藤を見ていて思うのは、身内に対してはとことん甘いと言うこと。視線ひとつとってもそれが言える。
なんと、みんなを優しい目で見ているのか。
たぶん、本人には自覚は無いだろう。この事に気が付いている人間も居ないだろう…。
「うるせぇ女ドモは消えたか?」
「起きてたんか?」
「あんなキーキー声を耳元で叫ばれたらな。まったく。ナンパしたきゃ湘南辺りでもいけよ、圧塗化粧ばばぁ」
せっかくの昼寝を邪魔されて機嫌が悪いのか?言うことに容赦が無い。
「でも、良いからだしとったで。一人はDカップや」
そう言ってやるがあっさり無視される。
何怒っとるんや?
訳のわからないまま工藤を見つめると、突然上から水が降って来る。
「み〜ちゃったぁ」
「ナンパされてたんですか?してたんですか?」
「でっかいおっぱいしたお姉ちゃんだったよな」
「元太くんその言い方ヤラシイわよ」
「そうですね。女性の前なんですから、せめて巨乳の方がいいですね」
何故か子供漫才が横で始まり、頭上にはかき氷をもったオジョウサマ方が冷たい目をして立っていたのだった。
「ホント、男なんてヤラシイ!」
「平次もあんな年上の何処がいいの?」
「露出してれば男が寄って来るって思ってるんだから!」
「まぁまぁ園子も和葉ちゃんも、落ち着いて」
言われも無い女性陣の攻撃に、俺は思い切りため息を付いたのだった。
To be continued…
2002/09/06脱稿
久々にリハビリ(?)兼ねて、軽めのノリから入ってみましたがいかがでしょうか?
でも、そしたら目的の地点まで到達しませんでした。いかんですね。新一もほとんど寝たまま、起きても機嫌が悪い悪い(笑)
この先どうなるかは…みなさまのご想像の通りの領域です(-_☆)当然!!
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