CINEMA. Prologue

「平次、あんたもきっと会えるわ。そんな人に」

 俺が子供の頃、母が良く言っていた言葉。

 今『父』と呼んでいる人が本当の父で無い事は、

物心が付いた時には既に分かっていた事実だった。

「会った瞬間、『この人や』思うたん」

 そう繰り返し話す母の横顔が、蝋燭の火だけの光源の中で、

一番美しかったことを覚えている。

 おじたちや他の男たちに混じり剣を取り銃を握って、

砂漠の熱砂の海を駆け回る母は、

この部族の中でも憧れの存在でありながらも異端だった。

 母が唯一愛した者は、全くの異国の地よりやって来た民族・

宗教・考え方すらも違っていた男。

 そんな父の生死は今だ不明のまま。

 俺が生まれる直前、他部族の攻撃に合った為に、

生死も分からぬ状態となってしまった。

「あの人は誰よりも強いから、きっとどこかで生きとるよ、平次」

「強いんか?おかんより?」

 平次の知る限りの最強の戦士は母だった。

その母の口からそんな台詞を聞いては、

平次は父へのイメージを大きく膨らませる。

「でも、その強い男はこの私のモンやからね。

平次は平次の最強のヤツを自分の力で見つけるんやで」

 そんな他愛のない母と子の会話…。

 そして平次は17歳になる。

 今では次代の族長と言われるまでに強く育った。

 

 

 運命の出会い。

 工藤新一との出会は直ぐそこに迫ってた。

 

 

                              to be continued…Next Story“CINEMA”Book

 

                            2002/04/12脱稿

 

“CINEMA”続編…っ〜より、その前の話してな感じです。
 かなり乙女チックな平次ママですが、「強い」てな処を強調してみたんで、それでいかかでしょうか?
 本当なら、GWの原稿とかしていて大変な時期のはずなんですが、何故かのんびりダラダラしちゃってます。いけませんね。危険ですね…。でも頑張って今日から心を入れ替えて(?)書きますから…GWはスペースにあそびに来てね♪
(小説で申し込んでいるのに、いつもいつも漫画の間に挟まれるのは何故だろう…小説ばっかりのスペースに置いてくださ〜い!!ってお願いしたいよぉぉ)

 

 

 

プラウザでお戻りください