HappyDays??
second

 

 

 

 なんとドスドスと足音も荒く真っ直ぐこっちに向かってくるのはヒューズ中佐。

「い、いくら中佐でも、た、た、大佐は渡しませんからね」

とりあえず誓いのチュウはお預けにして、大佐を背後に庇うようにしながら、迫り来るヒューズ中佐の目の前に俺は必死の思いで立った。

「ハボック、いい度胸だ」

 口元だけでニヤリと笑うと、俺の胸倉を行き成り掴んだ。

「中佐、なに…」

 上官に手を上げるわけにもいかず、ただ黙って殴られるしかないと腹に力を入れた瞬間。

 殴られるよりも怖い事態が俺を襲った。

 行き成り口唇が塞がれたと思ったら、ぬるりとした舌が口咥内に入り込んで来たのだった。

俺の口の中を、中佐の舌がクニュクニュと動き回り、絡み付き、好き勝手に蹂躙してゆく。

 俺は頭が真っ白になったまま、ただ呆然とされるがままの状態。

 次第に口付けはもっと激しいものとなって行き、角度を変えては何度も何度も、まるでそこから総てを奪われてゆくような感覚に襲われていった。

 次第に足からも力が抜けてゆき、膝がガクリと崩れそうになると、俺の腰に腕を回して支えてくれるが、その結果更に中佐に身体が密着することとなり、自然の摂理のまま高ぶり始めた下肢の状況が丸分かりとなってしまったのだった。

「下のハボックも元気だな」

 口唇がようやっと開放され、そう揶揄するように放たれた言葉に抵抗する気も起きないほど、俺の思考は『イキタイ』という考えでいっぱいになっていた。

「イカセテやろうか?」

 いつものいやみたっぷりで皮肉げな笑いを張り付かせたまま、まるで俺の耳朶を舐めるような角度でもって囁く。

 その所為で熱い吐息がかかり、背筋をぞくりとしたものが走り抜けていった。

「今すぐ…」

 俺は思わず頷くが。

「みんなの見ている、ここで」

 状況と場所を思い出し、一気に意識が浮上する。

「どわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

 大佐と、教会内の人々の視線が集中していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は勢い良くベッドから飛び起きた。

「はぁはぁはぁ…」

 嫌な汗が全身から吹き出している。

「あぶねぇ〜」

 額に手をやると、汗でぐっちょりと濡れた。

 とんでもないオチの夢に、俺はぐったりと前のめりに倒れこみそうになる。

「何であそこに中佐が出てくるかなぁ」

 かと言って、別にマスタング大佐と結婚したいとも思わないが…。

「俺の理想はボインのおねぇチャンなのに」

 現実の厳しさは、簡単にはハボックに理想の女性を提供してはくれない。

「はぁ〜〜〜っ」

 俺は大きな溜め息を付くと、再びゴロリとベッドに横になった瞬間、再び大きく飛び起きた。

 俺のベッドに誰か居る…。

 頭半分ほどまで布団に包まって寝ているその背中…。

 決して女性ではありえないほどの肩幅…。

「まさか…」

夢の続きが迫ってくる。

 なんで!なんで!なんで!

 その時、その背中がゆらりと揺れて向きを変えた。

「!!」

 ゆっくりと瞳が開かれる。

「なんだ、もう起きたのか」

 無精ひげに縁取られたその顔と、低音の声。

「なんで…中佐」

 夢の続きは悪夢の続きか?

「なんだ、昨晩の事、覚えてないのか」

 ニヤリと笑顔が返される。

 動いた拍子に半分上掛けが捲れ、露になったヒューズの裸のままの腰と上半身。

「お、お、俺…」

 黒い羽と尻尾の生えた豆型天使と大きな鎧型天使が、俺の頭の上に白いベールを掛けている姿が見える気がした。

 いつの間にか、何処かで教会の鐘も鳴っていた。

 俺は再び中佐によって、深々とベッドに沈み込まされたのだった。

 

The happy end…???

 

昨年の夏コミでおまけBOOKでプレゼントしたHAPPYDAYSの続きのお話し。
最初はハボロイヴァージョンとヒュハボヴァージョンの2種類を予定していたんですが、やはり私はヒュハボ推進派。こちらの話し、ひとつだけでタイムオーバーになり、その後書くハボロイを書く気配を微塵も見せておりません。

 

 

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