《 深 遠 》
暗くて見えない闇の向こう。
(もどれない)
深く沈んで行く自分の心。
何処まで行っても、歪んだままの黒い空間。
(出してくれ)
差し伸べる手に触れるものは何も無く、足元には幾億もの血にまみれた死体が転がっている。
見開かれた眼には、死の色が宿っているだけ。
(叫び出したい)
これは、俺がこの手で殺してきたモノたちの屍。
人でないというだけで、命を奪ったモノたちの。
「もっと強くなれ」とあのモノは言った。
微笑さえ浮かべて。
そう、まるで天使のような笑顔で。
そしてその手も血まみれだった。
俺の手と同じように。
闇の中から誘いかける、「一緒に楽しもう」と。
この殺戮の遊戯を。
俺もお前も一緒なのだから、同じ破壊者なのだからと。
(助けてくれ)
(俺をここから出してくれ)
心の底から叫んでみても、生きているものなど何処にもいない。
絶望が身体と心を支配する。
闇に飲み込まれてゆく。
全てがそこに落ちて行く。
(誰か、誰か)
届かぬ天に、両手を差し伸べる。
一筋の光を求めて。
狂う心を押さえ込んで。
(一条さん)
ただひとつの光。
(お願い…俺を殺して・・・)
闇が続く。
無限のような暗闇だけが。
五代の心の奥底に。
消えることなく、永遠に。
The end…
2002/05/14脱稿
なんとなく今かけているCDの影響をうけ、かなりシリアスな感じになりました…。21を書いている時の私とは明らかに違います(>_<)
五代くんの心情(?)って感じで、47話のダグバ様にやられちゃった後ですかね?
何で今ごろ?って言われても、そんな気分だったんで。
ここ2〜3日のマイブームは「闇」なのでした。
プラウザでお戻りください