深く暗い闇に向かって、落ちて行く二人が見える。

縺れるように。

互いの肉を食みながら。

流れ出す赤い血さえも黒く染まる。

ガラス1枚隔てた向こう。

俺は見ているだけ。

何も出来ずに見つめつづけるだけ。

ただただ落ちて行くのを。

終わりのない深遠に向かって。

引き裂かれる肉体を傍観する。

動くことも出来ず、叫ぶことすら出来ず。

立ち尽くすのみ。

こんな終わりは望んでなかった。

幸せの結末を予想して。

柔らかい、祝福の羽が降る未来が有ると信じていたのに。

守護天使の羽が背中から千切れ飛ぶ。

引き裂かれ犯される光。

そして闇に溶け込んでゆく。

怪しく蠢く闇の彼方。

落ちて行く。

何処までも。

深く、深く。

手を差し伸べる術もなく。

闇に囚われ続ける。

見つめ続ける。

ただそれだけ。

 

The end

 2002/05/16脱稿

 

ここまできたら椿センセヴァージョンも出さないと、21サイトを名乗る資格は無いんじゃないかと思って書いてみました。
が…結局はグルグルしちゃっている二人を、見守っちゃってる(?)センセってだけな話ですね、これじゃぁ。
こういう書き方も楽しいんで、あと何本かこの路線で書いてみようかなぁなんて思ってます。

 

 

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